まずは「自分の快適環境」を考えてみる。
SNSや雑誌に載っている“整いきった部屋”を見ると、つい「私もこうなりたい」と思ってしまいます。
でも、その部屋が本当に“あなたの快適”につながるとは限りません。人が心地良いと感じる基準は本当にバラバラ。
むしろ、他人の基準をそのまま採用してしまうと、片付けが苦しくなったり、リバウンドの原因になります。
自分はどんな状態なら“快適”だと思う?
たとえば、以下のようなポイントは人によって違います。
●ものの量の許容ライン
何もない空間が落ち着く人
ある程度の生活感が必要な人
好きな物に囲まれていたい人
●視界の情報量
見える収納はストレス
逆に、見えないと不安で探し回るタイプ
●動線のこだわり
多少歩く距離があってもOK
“手を伸ばせば取れる”が安心
●生活リズムとの相性
夜に片付けたくないタイプ
朝はバタバタするから夜のうちに整えておきたいタイ
●家族との距離感
自分のものだけ整っていれば満足
家族全体の整理ができると安心
家族にあまり踏み込まれたくない
他人の快適は、自分の快適とは限らない
雑誌やSNSの「理想の部屋」は、その人の生活に合わせて作られた空間。
その“答え”を、違う暮らしをする自分に当てはめる必要はありません。
必要最低限の物だけで暮らすのが正しいわけではない、ミニマリストが素晴らしいわけでも、そうでない人が悪いわけでもない
家族の数、子どもの年齢、仕事の忙しさ、性格…全部違うから当然あなたの快適は、あなた自身が決めていい。
まずは「自分の快適」を言語化してみる
簡単に使える質問リストを用意しました。
✔快適チェックシート
朝起きたとき、どんな空間なら心が軽い?
夜寝る前、何が片付いていたら安心?
ものは“どれくらい見えている”状態が落ち着く?
どんな家事はストレス?逆に好き?
片付けに使える時間はどれくらい?
家族にどこまで協力してほしい?
「嫌だな」と思う部屋の状態は?
「こうだったら最高」と思う瞬間は?
これを考えるだけで、片付けの方向性が一気に明確になります。
「快適の定義」がある人はリバウンドしない
片付けは“形”を整える作業ではなく、“自分が楽に暮らせる環境をつくること”です。
他人の美しさではなく、自分の暮らしのしやすさ。
完璧ではなく、持続できるちょうどよさ。
美しさより、ストレスの少なさ。
ここが押さえられていると、片付けは苦行ではなく「自分を楽にする選択」になります。